現在、少子高齢化社会が進んでいますね。
近い将来、超高齢化社会となるでしょう。
そこで大きな問題になってきているのが、
高齢者の運転はいつまで大丈夫なのか?ということ。
都会では公共交通機関が整っているでしょうが、郊外ましてや田舎では車は必需品なのです。
だからといって車の運転がいつまでも出来る訳ではないですよね。
老いは誰にでも平等にやってきます。
そして40代を過ぎると親の運転免許証の返納に関して悩む人が増えてきます。
大きな事故を起こす前に、何とか自主的に運転免許証を返納してもらえないか・・(>_<)
難しい問題ですが、ここで一緒に考えていきましょう!
スポンサードリンク
この記事の目次
高齢者の運転はいつまで?(法律は?)
今のところは何歳まで!という明確な法律はありません。
確かに高齢者とひとくくりにしても、衰え方には個人差があります。
それを法律で決めてしまうのは難しいかもしれませんね。
結局のところ、高齢者の運転はいつまで可能なのかという答えとしては
『安全に運転が出来るまで』となります。
安全の基準は免許証更新の際に教えてくれていますが、それが出来ているかどうかという判断・認識は、高齢者本人と周りの人がするのでは温度差があります。
だから親に運転を止めさせ、免許証の返納を勧めるのが難しいのですね(T_T)
私の周りで、高齢者の親に免許返納させる事に成功した人に話を聞いてきました。
≪ 例1:77歳・義父 ≫
ですが嫁である私の友人との関係は良好でしたので、機会がある度に「何かあっては心配だから・・」と義父を心配する言葉をかけていたようです。
そんな話をし始めて3年ぐらいした時に義父の同窓会があり、地元なので同級生もたくさん集まったらしく車の運転の話になったそうです。
同級生何人かと話をするうちに「みんなで一緒に免許証を返納しよう!」となって、本当に話をしていた何人かみんなで免許証を返納しに行ったんですって(^^)/
今は免許証返納仲間との散歩を楽しんでいるそうです!
≪ 例2:84歳・父 ≫
ですが本人は「真っ直ぐちゃんと運転している!」とお怒り”(-“”-)”
ですがある日、小学校2年生になる孫が畑の近くにある友達の家に行くのに、おじいちゃんの運転する車に乗って行ったそうです。
そこで遠慮のない純真無垢な孫から「おじいちゃんの運転、こわいから降りる」と言われた一言が、免許証返納の決め手だったみたいです。
娘には反発するが、孫にはかなわないようですね(^_-)-☆
≪ 例3:82歳・父 ≫
自分が思っている以上にノロノロしていて、切り返しが多い事にショックを受けつつも頑固!
翌日、車庫入れの際に壁にぶつけた事をきっかけに、無理やり免許証を取り上げて車のキーも隠したそうです。
2日ぐらい文句を言っていたようですが、自分の衰えを認めてか車のない生活を受け入れたそうです。大きな事故になる前で良かったですよね!
今回、話に出てきた高齢者の年齢も様々でした。
何歳まで!という基準よりは『車のキズが増えてきた』『同乗するのがこわい』『右左折の判断が遅い』など、安全運転とは言い難い基準を家族で話し合って決めることも大事なように感じます。
スポンサードリンク
高齢者の運転が危険な理由や現状など
では、なぜ先程からこんなにも車の運転をやめさせようとしているのか?
それは危険が増すからです。
どんなに見た目が若くても、健康で元気でも老いは確実にきているのです。
認知力の低下
人が飛び出してきた時などに、脳が人を認知し「ブレーキ!」と判断するまでの時間が長くなるのです。その時間が長くなればなるほど事故の可能性は大きくなります。
若い頃は止まれた距離でも、高齢になると無理なのです!
認知症
帰り道が解らない・交通ルールを忘れてしまう・運転の仕方が解らなくなる・・
考えるだけでもこわいですよね。
病気
運転中に心筋梗塞や脳卒中が起こる可能性もあります。
ただし持病がある場合、突然悪化する可能性が高いのは高齢者なのです。
ほぼ毎日のようにニュースで高齢者の運転に関する事故を耳にしますよね。
全国の事故を全てニュースで流す訳ではないので、実際にはもっと多いのです。
ですが運転に自信を持っている高齢者がほとんど。
NHKの番組でされた『事故を回避する自信があるか?』というアンケートでは10代~60代前半の各年代でも20%未満の自信に対して、60代後半約30%・70代前半約50%・70代後半では50%以上の自信を持っているということです。
【人生経験が長い=運転が上手い】という
根拠のない式が成り立っているようです”(-“”-)”
ですが現状、死亡事故の50%以上は高齢者による運転なのです。
アクセルとブレーキの踏み間違いで建物や歩道に突っ込んだり、立体駐車場から落下したり。果ては高速道路の逆走・・大事故ですよ!
老いによる衰えはジワジワやってくるので自覚しにくいのが難点ですが、家族が勇気を持って指摘してあげるのも愛情ですよね。
高齢者の運転免許の更新の仕組みや免許証返納
高齢者になると運転免許証の更には、講習などの義務付けがあります。
そして、免許証を返納の手続きについてみてみましょう^^
更新の仕組みについて
最初に法律で何歳まで運転できると決められていないと書きましたが、国も何も対策をしていない訳ではなく70歳以上の人は免許証の更新の際、高齢者講習を受講する事が義務付けられています。
更に75歳以上になると、高齢者講習の前の講習予備検査も義務付けられます。
もちろん義務ですから、講習・検査を受けないと免許証の更新はできません。
講習・検査の内容としては・・
高齢者講習
高齢者講習予備検査
(例:本日の年月日・時間認識・イラストに関する認知検査など)
費用も別途かかりますよ!
高齢者講習(70歳~74歳)は5600円・プラス高齢者講習予備検査(75歳~)は5850円となっております。
免許証返納はどうやるの?
免許証の返納は難しい事ではありません。所轄の警察署で手続きが出来ます。
そして免許証といえば車の運転に必要な物ではありますが、身分証明証としても便利ですよね。
その点は心配ご無用!
申請すれば『運転経歴証明書』を発行してくれますので、身分証明証として使用できます。
また、自治体によっては特典があります。
特典の内容も自治体によって様々ですが、公共交通機関の割引・デパートの配送無料サービス・定期預金の金利優遇・レストランでの割引などがあります。
お住いの自治体に問い合わせて見て下さいね!
免許証の返納はマイナスな事ばかりではないのですよ(^_-)-☆
それでも免許証の返納には勇気がいると思います。
そこに周りからうるさく言われると、余計に意固地にもなりますよね!
息子・娘は親にとったらいつまでも子供なので、説得には応じないパターンが多いようです。
そんな時は「お父さん・お母さんが心配だから」と親の友人に相談してみるのもひとつの案ではないでしょうか。孫やひ孫も効果大のようですよ!
さいごに
実は私も高齢者の運転する車に2度もぶつけられた事があります。
交差点の前から3台目で信号待ちしていたら、前の車が急にバックしてきてぶつけられました。私の後ろにも車があったので逃げ場所もなくドカンッ!!
ぶつけた車から降りてきたおじいさんが開口一番
「何で、そんなとこにいるんや!」・・いやいや・・理不尽ですね( ゚Д゚)
後で駆け付けた息子さんに、こっぴどく叱られていましたが。。。
こんな事になる前に、頭ごなしに禁止しないで穏やかに話し合いをしてみて下さい。
きっと解ってくれる日がきますよ♪
スポンサードリンク